レイキアチューメント(伝授)レベル毎に21日間の間隔をあける理由
レイキ発祥の地、京都の奥座敷・鞍馬山にてレイキヒーラー養成講座を開催している、ねうです。
「レイキを自分自身で使えるようになりたい」
そう思われた方は、レイキアチューメント(伝授)について調べたり、レイキヒーラー養成講座の受講を検討されていることと思います。
一般的なレイキアチューメントでは、3つのレベルが存在しています。
1つ目のレベルから、ご自身でレイキを使うことができるようになり、また人にレイキヒーリングをおこなうことができるようになります。
しかし、「3つのレベルを2日で受講できる」と謳っているスクールや流派がある一方で、「各レベルの間には最低でも21日間の間隔を空ける必要がある」と提示しているスクールや流派もあることに、疑問を抱いている方もいるかもしれません。
この記事では、レイキアチューメント(伝授)を受ける際、各レベル毎に21日間の間隔を開けた方がいいのかどうか、その違いはなんなのかについて解説をしていきます。
「レイキヒーラーに興味がある」「レイキのアチューメント(レイキ伝授)について知りたい」という方は、こちらの記事もご参照ください。
《目次》
なぜ “21日間” なのか
なぜ2日でレイキヒーラーになれる講座が存在するのか
それでも、21日間の間隔をあけた方がいいと思う理由
まとめ
わたしは今までに “臼井レイキ” と “現代レイキ” の2つのレイキの流派でレイキヒーリングを学びました。
臼井レイキの師匠は、「各レベル毎に最低でも21日間の間隔をあけて受講してください」と提示していた一方で、現代レイキの師匠は「レベル1とレベル2は、1日で受講可能」かつ「レベル3も、レベル1・2のアチューメントを受けた直後に受講してもOK」という方針でした。
その後、わたしも生徒さんにレイキアチューメント(伝授)をさせていただくときには、「レベル1・2を同日に」アチューメントする方式と、「各レベル毎に最低21日間の間隔をあけて受講していただく」アチューメントの方式、どちらも導入した経験があります。
自分自身が生徒として、そして先生として、両方の方式を体験・実践してみた上で、現在は「基本的には、各レベル毎に21日間の間隔をあけてレイキヒーラー養成講座を受講してください」とお伝えをさせていただいています。
その理由は、「21日間の間隔をあけた方が、次のレベルに進んだときの学びや体感、理解の深まり方が違ってくる」ことを実感しているからです。
なぜ “21日間” なのか
そもそも、 “21日間” という日数がどこからきたのかという疑問を持っていらっしゃる方もいるかもしれません。
これは、臼井靈氣療法(現在のレイキヒーリング)の始祖である臼井先生が、「安心立命」の悟りを体得するために京都の鞍馬山にお篭りになり、断食瞑想をはじめてから悟りを得られるまでの日数が21日間であったことに由来しています。
また、当時の臼井靈氣療法学会では、現在でいうところの「ティーチャー・ディグリー」、つまり「レイキの先生になる(=レイキのアチューメンとをおこなえるようになる)」レベルを受講することが許可されたのは、門下生3000人の中で、たったの21人でした。
ここでも、偶然か必然か、「21」という数字が出てきているため、「理由はわからないけれど、 “21” という数字には、なにかの意味・意図があるのかもしれない」という考え方が出てきたのです。
レイキヒーラー養成講座を開催している方で、「各レベル毎に最低でも21日間の間隔をあけてから、次のレベルを受講するように」と提示していらっしゃる方々は、上記の2つの歴史的な流れを踏襲して、「21日間」という期間を設定していらっしゃる方が多いのではないかと思います。
また、「21日間」とは、週になおすと約3週間になります。これは、人があたらしい習慣を身につけようとするときに、最低でもかかる日数とも一致しています。これは行動心理学において「インキュベートの法則」と呼ばれているもので、最初は意識的におこなっていた行動が、無意識レベルでおこなえるようになる最低の期間が21日前後であるというものです。
このような理由から、「なにかしらのあたらしい行動を習慣化させるために必要な日数が21日間である」ということがわかります。またレイキの歴史を見てみても、 “21” という数字には、なにかしらの目には見えない意図が働いていそうです。
なぜ2日でレイキヒーラーになれる講座が存在するのか
どうしてスクールや流派によって「2日間でレイキヒーラー養成講座の3つのレベル全部を受講できる」ものがある一方で、「最低でも9週間かかる」というものがあるのでしょうか?その違いはなんなのですか?
このような質問をクライエント様からいただくこともあります。
「レイキアチューメント(伝授)において、21日間の間隔をあけるかどうかについては、スクールや流派、伝授している方によって、さまざまな考え方があるから」というのが、一番シンプルな答えになるかと思います。
わたし自身、トータル2日でレベル1〜3までを受講できるような形で、レイキヒーラー養成講座をご提供させていただいたこともあります。ここからお伝えするのは、あくまでも当時のわたしの体験からくる理解ですので、必ずしもすべてのスクールや先生たちのお考えと一致しているとは限らないことを、ご了承ください。
わたしがトータル2日でレイキヒーラー養成講座のレベル1〜3までを受講できるように設定していた一番の理由は、「ビジネスを主軸に置いたときに、そのほうが受講してもらいやすいから」というのがありました。
レイキのレベル1とレベル2では、レイキヒーリングをおこなうことのできる活用範囲がかなり変わります。レベル2では、3つの言霊とシンボルを伝授させていただきますが、これらの言霊とシンボルを使うことで、遠隔ヒーリングや過去ヒーリング、未来ヒーリングなどがおこなえるようになるのです。
レベル1では、他者にレイキヒーリングをしたい場合、かならず対面で、直接クライエントさまの身体に手を触れてヒーリングをおこなう必要があります。しかし、レベル2からは遠隔ヒーリングがおこなえるようになるため、クライエントさまが目の前にいなくても、時空を超えてレイキヒーリングを送ることができるようになるのです。
「レイキヒーラーとして活動したい」という思いから、レイキアチューメント(伝授)をご希望されているクライエントさまにとって、「はやくレベル2を学んで、遠隔ヒーリングをおこなえるようになりたい」と思うのは、とても自然なことだと思います。実際、遠隔ヒーリングがおこなえるようになると、たとえば対面でのヒーリングをおこなうための場所(ヒーリングサロン)を持っていなかったとしても、レイキヒーラーとして活動することができるようになります。また、集客の面においても、遠隔ヒーリングを使えるようになれば、日本全国に留まらず、世界中の方を対象にして、レイキヒーリングをおこなうことができるようになるのです。
このような理由から、「できるだけはやくレベル2を学んで、遠隔ヒーリングをおこなえるようになり、レイキヒーラーとして活動したい」と思われる方は、少なからずいらっしゃるのだと思います。
このようなクライエントさまにとって、レベル1とレベル2の受講の間に、最低でも21日間の期間を設けなければいけないのは、すこし億劫に感じてしまうことと思います(実際、はじめてレイキアチューメントを受けるためのスクールを探していたとき、わたしも同じような気持ちを抱いていました)。
このようなクライエントさまのニーズがあることを考えると、「1日でレベル1・2の両方を伝授できる」と謳った方が、クライエントさまに受講を検討してもらいやすいという事実があります。
また、レイキヒーラー養成講座をご受講くださるクライエントさまが、遠方からいらっしゃる場合もあります。
わたしのスクールの場合、日本全国だけではなく、遠いところではオーストラリアやニュージーランド、スペインなどからも、飛行機のチケットをとって京都にレイキヒーラー養成講座を受講しにきてくださるクライエントさまがたくさんいらっしゃいます。
このような方にとって、「最低でも21日間の間隔をあけないといけない」というルールは、受講を検討するにあたって、かなりのハードルになってしまいます。日本での滞在期間を伸ばすにしても、その都度、日本に来日していただくにしても、航空券や宿泊費など、かなりのお金がかさんでしまうからです。こういったクライエントさまにとっては、「できるだけ短期間で、ぎゅぎゅっと全部のレベルを伝授してもらいたい!」と思われるのは、自然なことだと思います。
このような理由から、レイキアチューメントを短期間で、できるだけ連続で受講していただけるような方式にしたほうが、よりクライエントさまに喜んでいただけ、また集客をしやすいというビジネス的な現実があるのも事実です。
短期間でレイキアチューメントを提供しているスクールや流派の多くは、このようなビジネス的な部分も考慮して、そのような日数を設定していらっしゃるのではないかと思います。(もちろん、それぞれの流派やスクールの方に直接質問したわけではないので、必ずしもこういった理由であるとは限りません。あくまでも、わたしの体験談です)
それでも、21日間の間隔をあけた方がいいと思う理由
では、これだけの「連続で受講していただけるようにした方がいい理由」があるにもかかわらず、わたしが “原則として” 各レベルの間に最低でも21日間の間隔をあけていただいている理由とは、なんでしょうか?
これも、わたしの個人的な体験からくる思いと理由があります。
まず大原則として、レイキヒーリングとは人を癒すヒーリングメソッドではありますが、その真髄は、「自分自身を癒すためのもの」であるというのが、わたしがレイキヒーリングを実践し続けている中での実感です。自分を癒していくプロセスの中で、必要なタイミングがあれば、他者もヒーリングさせていただく。けれども、あくまでも「自分自身の靈氣との響きあいを高めていく」こと、そして「自分自身が安心立命の境地で生きられるようになる」ということが、レイキヒーリング実践の中での一番の目的であり、ゴールであるのだと感じています。
レベル1では、他者のヒーリングの方法も学びはしますが、実際にヒーラーとして本格的に活動していけるか?というと、すこし難しいところがあります。先ほども書いたように、遠隔でのヒーリングがおこなえなかったり、未来ヒーリングや過去ヒーリングができないという理由。さらにレベル1では、自身の中に流れる靈氣量に限界があるため、ひとつのポジションに手を置く時間が5分前後と、比較的長くなってしまうというのも理由としてあります。
このような理由から、レベル1だけを受講している時点では、他者へのヒーリングの実践よりも、自分自身に対しての日々のセルフヒーリングの実践がメインとなります。
これが億劫だな、とか、めんどくさいな、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、人は、自分が癒されてきた分しか、他者を癒すことはできないのだと思います。
最初から一気に他者ヒーリングの方法について学んだり、さまざまなシンボルや言霊を学んでしまうと、いくら「自分自身のヒーリングが優先」と頭ではわかっていても、人にヒーリングを実践したくなってしまうのが、人の常ではないでしょうか?
そうして、気づけば自分自身のヒーリングはおざなりになってしまって、他者へのヒーリングばかりを実践してしまう(特に、レイキヒーラーとして活動したい!という思いでレイキヒーラー養成講座を受講される方におおくみられる傾向です)。
自分をさしおいて、他者を癒していくことが “悪い” わけではありません。
しかし、そうやって進んでいってしまうと、どこかで「自分が発している言葉」や「レイキヒーラーとして提示している自分像(=セルフブランディング)」と、「実際の自分」との間の乖離が進んでいってしまい、どんどん苦しくなってくるタイミングが来てしまうのではないかと思うのです。
また、レイキヒーリングの本来の目的であり、ゴールでもある、「自分自身の靈氣との響きあいを高めていく」こと、そして「自分自身が安心立命の境地で生きられるようになる」こともおざなりになってしまう…。
それは、せっかくレイキヒーリングを学んだのに、とてももったいないことだと思うのです。
レイキヒーラー養成講座の各レベル毎に、最低21日間の間隔をあける理由。その一番の理由は、「少なくとも最初の3週間は、徹底的に自分と向き合い、自分のためだけにレイキを使っていく」ことを実践しやすくするためです。
いくら「最初の3週間は、レベル2で学んだシンボルや言霊は使わないでください」とお伝えしても、やはり、知っているなら使いたくなるのが人の性(さが)。だったら、最初はシンプルに「自分の身体に手を当てて、靈氣エネルギーを流していく」という、レイキヒーリングの基本だけを学び、習慣化されるまで、それだけにフォーカスして実践を続けていったほうが、その後のレイキヒーラーとしての成長度合いも、大きく変わってくると思うのです。
また、レベル1とレベル2の間に、最低でも21日間の間隔をあけることで、「靈氣エネルギーの細やかな機微を感じられるようになる」という、大きなメリットもあります。
レイキヒーリングは、使えば使うほど、自分の中を流れる靈氣量もアップしていきます。また、靈氣エネルギーを感じる力も向上していきます。しかし、最初からすべての人が、靈氣エネルギーが流れていることを感じられるわけではありません。靈氣エネルギーを感じられるようになるには、コツコツと愚直な継続が必要となります。(そのためにも、レベル1受講後に実践してもらう「21日間のセルフヒーリング」が大切になるのです)
まだ靈氣エネルギーをしっかりとは感じられない初期の段階で、レベル1と同時にレベル2の “3つの言霊とシンボル” を学び、それぞれに微妙に異なる靈氣エネルギーをアチューメントされても、多くの人は、それらのエネルギーの違いを感じられないままになってしまうこともあります。結果、レイキアチューメントを受けたあとも、「靈氣が流れているのかよくわからない」「レイキの3つのシンボルと言霊、それぞれのエネルギーの違いがよくわからない」といった、 “体感を感じられない” というお悩みが出てきやすくなってしまうこともあります。
こういったさまざまな理由から、わたしがお伝えしている『伝統靈氣道』レイキヒーラー養成講座では、 原則として、各レベル21日間の間隔をあけてご受講いただくよう、お伝えをさせていただいております。
まとめ
この記事では、わたしの実体験を踏まえて、「レイキアチューメントの際に21日間の間隔をあけたほうがいい理由」や、「2日でレイキアチューメントの全過程を受講できるスクールがあるのは、なぜ?」といった疑問について、解説をさせていただきました。
もちろん、海外など遠方に住んでいらっしゃる方や、特別な理由があり、できるだけ短期間でレイキアチューメントを受けたいという方がいらっしゃるのもわかります。
そのため、『伝統靈氣道』のスクールでは、 「“原則として” 各レベル21日間の間隔をあけて受講する」ようにお伝えをさせていただいてはおりますが、この記事をしっかりとお読みいただき、「21日間の間隔をあけている意図」を理解していただいた上で、それでもどうしても短期間でレイキアチューメントを受けたい場合には、相談させていただくという形をとっています。
もしレイキアチューメント(伝授)をご検討されている方で、「各レベル21日間の間隔をあける」ことが難しい状況にいらっしゃる方は、一度、公式LINEをとおしてお問い合わせくださいませ。
▷「レイキヒーラー養成講座」開催中です。詳細はこちらをご覧ください。
▷レイキヒーリングを受けてみたい方は、こちらから詳細をご覧ください。
その他、レイキに関する記事はこちら
・レイキとは、悟りへの道であり、生きる道そのもの-伝統靈氣道について